米国の電力価格動向

PJM(ペンシルバニア・ニュージャージー・メリーランド)の電力価格


PJMはペンシルバニア州、ニュージャージー州、メリーランド州を管轄する系統運用機関である。歴史としては、1997年に電力小売自由化の試験運用開始し、1998年に系統運用機関・卸電力取引所・容量市場の運用開始、1999年に小売完全自由化、2000年にアンシラリーサービス市場の運用開始している。米国における電力自由化で最も成功した例であり、予備力も十分に確保されている。2003年の北米大停電では、8%の領域を切り捨てて、残り92%の領域を守りきっている。

カリフォルニアの自由化大失敗や、需給逼迫状態に陥っているテキサスなどと異なり、順調に運用されているPJMだが、消費者価格は全米平均より高め推移。
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もともと自由化前から高めで、自由化後も高めという、あまり冴えていない結果である。

なお、別に火力依存で高めになっているというわけでもなさそうで、原子炉も34基ある。

テキサスの電力価格


テキサス(ERCO)の電力は、2002年に電力自由化以降、2006年4月17日2011年2月2日 に輪番停電になった以外は、大過なく(大停電もなく、破綻もせずに)運用されている。

電力自由化テキサス州法案を1999年1月20日に提案したDavid Sibley州上院議員は「“if we don’t get consumers lower rates, then we have been a failure - I’ll be the first to say it.”」と述べて、価格低下が電力自由化の成否判定基準だと述べていた。

実際には一般家庭用および全体ともテキサス州月次平均価格が、全米月次平均価格を下回ったのは実施初年と、2011年以降である。
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なかなか効果の見えない米国の電力自由化


米国の州別の電力価格(小売全体平均)を見てみると、自由化されている州の方が、2011年時点では高い。ただし、2001年からの上昇率はどちらかといえば、自由化されている方が小さめ。
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  • 最終更新:2012-09-09 01:58:14

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