韓国の電力需給逼迫



2011年9月15日の韓国輪番停電


2011年9月15日、韓国電力会社は夏の需要期間(6/27-9/9)が過ぎて、冬に備えて発電機のメンテに入っていたが、猛暑により電力需要が急増し、15:00~18:00頃まで、事前通告なく輪番停電に突入した。このような韓国全体に及ぶ輪番停電の実施は、大韓民国史上初めてのことだった[ ko.wikipedia ]。
전력거래소는 15일 오후 늦더위가 기승을 부리면서 전력 수요가 한꺼번에 몰려 전력예비율이 급격히 떨어지자 오후 3시부터 30분 단위로 지역별 순환정전에 들어갔다.
...
이에 따라 강남, 송파, 서초, 영등포, 종로구 등 서울시내와 수도권 등 기타 지역 도심 및 농촌지역 곳곳에서 예고없는 정전 사태가 발생했다.

강원 등 일부 지방에서는 10만 가구 이상 정전을 겪고, 은행업무가 차질을 빚는가 하면 휴대전화도 한때 먹통이 되는 일도 생겼다.

2011年9月15日午後に残暑が猛威を振るい、電力需要が一気に増大して、電力予備率が急激に低下すると、電力取引所はは午後3時から30分単位で輪番停電に入った。...これにより、江南、松坡、瑞草、永登浦、鍾路区などソウル市内や首都圏など他地域都心と農村地域のあちこちで予告なし停電が発生した。 江原道など一部の地域では10万世帯以上が停電し、銀行業務が支障をきたし、携帯電話も一時不通になった。

또 일부 중소, 중견기업들도 정전에 따른 가동중단과 생산차질을 겪었으나 비상시에 대비해 자가발전 체제를 갖추고 있는 삼성전자, 현대자동차, SK에너지, 포스코 등 주요 기업들은 별다른 정전 피해를 겪지 않은 것으로 알려졌다.

また、一部の中小企業や中堅企業も停電により稼動停止して、生産に支障をきたしたが、非常時に備えて自家発電システムを備えている三星(サムスン)電子、現代自動車、SKエネルギー、ポスコなど主要企業は停電の被害を受けていなかったことがわかった。

[ 連合ニュース 2011/09/15 ]
韓国知識経済部は4日後に時系列を公表した。
◇状況報告前の状況(10:00-14:15)
11:25 電力取引所は、韓国電力に電圧調整の要請。
12:50 韓国電力、電圧調整開始。
※電圧調整の開始は予備力300万-400万㎾段階から可能。市場運営ルール上、電力需給が不安定時には知識経済部にただちに事前報告しなければならないが、電力取引所は、別途報告せずに処理。

◇状況報告とモニタリング(14:15-15:11)
14:15 電力取引所は「電力需給多少不安定、状況によって需要調節必要」としたが、韓国電力は「予備力約400万kW」とし、知識経済部も余裕があると見て、電力取引所と韓国電力に対して綿密なモニタリングを要請。
14:30 韓国電力は、電力取引所の要請で自律節電施行中だと知識経済部に報告。これに対して、400万kW(実際の390万kW)だが、自律節電するかと電力取引所中央給電所長に電話、給電所長はモニターに現れているより悪化する可能性があるとして、停電の必要性に言及。しかし、 知識経済部はもう少し時間をかけて様子を見ようとの意見を提示。
14:55 給電所長「状況は改善しており、節電対策不要」と助言。
15:00 韓国電力は「電力取引所の要請により、需要調整(直接負荷制御)の実施」を通知。しかし、知識経済部に事前の通知なかった。
15:08 電力取引所は、知識経済部長に電話したが、不在なので女性職員にメッセージを残した。
15:09 女性職員は「電力取引所の負荷管理すると電話いただきました」というメッセージを部内ネットのメッセージで伝えた。
15:15 知識経済部長は、電力取引所から緊急循環停電実施の事実の通告を受けた。

◇状況、電波と後続対策講じ(15:11以降)
15:20 知識経済部は停電状況発生内部ライン報告、被害最小化および対策案立案を進める。
15:30 知識経済部は停電被害状況の把握と緊急復旧対策を実施

[ 連合ニュース 2011/09/19 ]
輪番停電の実施をぎりぎりまで引き延ばした結果、事前通告なしに輪番停電に突入することになったもよう。


2012年夏も需給逼迫状態の韓国


韓国の電力需給はかなり危険な状態のもよう:
KEPCO normally maintains 4 million kW to 5 million kW in reserve. But on Monday, the Korea Power Exchange issued a warning of an impending danger when the electricity reserve fell below 3 million kW, the first since the rolling blackouts on Sept. 15 last year. KEPCO had to take emergency measures ― including the temporary suspension of power supply to 234 business concerns and the purchase of an additional 420,000 kW from private power generators. The Korea Power Exchange sent out messages about the declining reserves to the public with the help of TV networks.

韓国電力は通常は400~500万kWの予備力を持っている。しかし、月曜日(2012/8/6)には、昨年9月15日以来、再び予備力が300万kWを下回り、韓国電力取引所は事態切迫してるという警告を発した。韓国電力は、234の関連事業所への電力供給を一時停止し、42万kWの民間発電機からの電力調達を行うなど非常措置をとらざるをえなかった。韓国電力取引所はテレビネットワークを通じで予備力減少についてメッセージを出した。

Had the reserves dropped below the 1 million kW mark as they did last September, the state utility would have started rolling blackouts. If no action had been taken, the administration says, the reserves would have been reduced to less than 1 million kW.

昨年9月のように予備力が100万kWを下回ると、輪番停電が始まる。そこで対策を取らないと、予備力は100万kW以下になると規制当局は述べた。

The worst is yet to come if the conservation campaign the administration is carrying out fails to produce an intended result. The Ministry of Knowledge Economy believes the nation could be exposed to a grave blackout risk during the second and third weeks of this month, still a sultry season, during which most families will have returned from their summer vacations. Demand for power, the ministry says, would peak if families should ignore the energy-saving campaign and keep the air-conditioned room temperatures too low.

最悪の時代が起きるのは、政府の節電キャンペーンが意図した結果をもたらさない場合である。今月の第2週及び第3週のまだ蒸し暑い季節に、大半の家庭が夏季休暇から帰ってくるときに、大停電のリスクが高まると考えている。家庭が省エネ運動を無視して、エアコンの室温が低すぎていると、電力需要は、同省によると、ピークになる。

[ Editorial- Blackout threat again (2012/08/08) on Korean Herald ]

2013年秋まで電力危機が続く韓国


昨年(2011)年9月15日の停電で明らかとなった韓国の電力不足。電力の供給力を容易に増加させることが困難なので、引き続き深刻な状態が続いている。

[ 이틀 연속 전력부족 ‘주의 경보’-- (2012/08/07) on ハンギョレ ]

예비전력 261만㎾까지 떨어져
폭염 계속돼 전력 수요 늘어나

二日連続の電力不足 "注意警報"
予備電力261万kWまで減少。猛暑続き、電力需要増加。

폭염이 계속되며 이틀 연속 전력 수급에 빨간불이 켜졌다.
전력거래소는 7일 오후 2시15분께 예비전력이 261만㎾까지 내려가자 300만㎾ 이하로 내려갈 때 발령하는 ‘주의 단계’ 경보를 발령했다. 주의 단계에서는 전기 품질이 떨어지는 않는 범위에서 전압 조정을 해 예비전력을 확보한다.

猛暑が続いて二日連続で、電力需給に赤信号がともった。
電力取引所は7日午後2時15分頃、予備電力が261万kWまで減少し、300万kW以下になると発令される"注意段階"警報を発令した。注意段階警報では、電力の品質が落ちない範囲で電圧を調整し、予備力を確保する。
こんな状況だが、節電するかというと...
[ 전력 부족 심각한 건 알지만 절전은 잘 안 해” (2012/08/14) on EFnews ]

"電力不足の深刻なのは知っているが、節電していない"

우리나라 국민은 전력 부족 문제의 심각성은 인식하면서도 실제 절전은 잘 실천하지 않고 있는 것으로 조사됐다.

에너지관리공단이 지난 4일과 5일 이틀간 전국 19세 이상 남녀 1000명을 대상으로 실시한 ‘하절기 국민 절전의식 조사’ 결과에 따르면 응답자의 89.7%가 ‘우리나라의 전력부족 문제가 심각하다’고 응답했다.

우리나라 전력상황을 고려할 때 전기절약이 필요하다는 응답도 97.4%에 달했다.

하지만 전기절약을 실천하고 있다는 응답은 33.3%에 불과했다. 실천하고 있지 않다(65.4%)는 응답의 절반 정도였다.

韓国民は、電力不足問題の深刻性は認識しながらも、実際には、あまり節電していないことが分かった。

エネルギー管理公団が4日と5日の二日間、全国19歳以上の男女1000人を対象に実施した"夏の国民節電意識調査"結果によると、回答者の89.7%が「韓国の電力不足問題が深刻だ」と回答した。

韓国の電力状況を考慮すると、節電が必要だという回答も97.4%に達した。

しかし、節電していると回答したのは33.3%に過ぎなかった。節電していない(65.4%)という回答の半分程度だった。
で、この電力不足はYTNの報道 によれば、2006年時点での知識経産省の需要予測の失敗によるもの。当時2011年の需要は6600万kWになると予想したが、実際には7200万kWとなった。一方で、住民の反対運動などにより500万kW分の発電所建設が進まなかった。来秋(2013年)に1016万kW分の発電所が新たに稼働するまでは、電力需給は危険な状態が続くという。


韓国の電気料金値上げを巡って

電力予備率が3.8%となるなど危機的な韓国の電力需給状態だが、これは韓国の電気料金が低水準に抑えられてきたことによるとの指摘がある。
the alarmingly low price of electricity has encouraged consumption.

According to figures released by KEPCO, the price of industrial electricity in Korea in 2010 was close to 6 cents per kwH which is almost half the OECD average of roughly 11 cents.
Compared to Korea, electricty prices were three or even four times higher in other countries, such as Japan and Italy.

Plus, as the prices of other forms of energy skyrocketed,.. the demand for electricity,.. which is cheap in comparison, grew.

Electricity prices only rose by 21 percent last year compared to 2002, while gas rose by 72 percent, kerosene by 145 percent and diesel by 165 percent.

驚くほど低い電気料金が消費を奨励してきた。

韓国電力が発表した数字によると、2010年に韓国の産業用電気料金は、OECD平均のは約11セント/kWhに対して、ほぼ半分の6セント/kWhだった。日本やイタリアなど他の国では、韓国に比べ3~4倍高い。

加えて、他のエネルギー価格が急騰し、相対的に安い電気の需要が高まっている。2002年と2011年を比べると、電気料金は21%上昇したが、ガスは72%, ケロシンは145%, ディーゼルは165%上昇した。

[ Cheap Electricity Prices Put Korea at Risk of Power Shortage (2012/08/10) on Ariang ]
この低料金は韓国電力の経営にダメージを与えており、それを補うべく、昨年夏より値上げが繰り返されている。
The Ministry of Knowledge Economy accepted last week the request from the Korea Electric Power Corp. (KEPCO) to lift the power rates by 4.9 percent staring Monday.

The electricity charges for industrial use were raised by 6 percent as the area needs to improve energy efficiency. The increase followed a 6.1 percent hike in August 2011 and a 6.5 percent gain in December 2011.

The tariff hike came as the KEPCO has incurred huge losses when providing power for industrial users. The state-run power provider logged a net loss of 513 billion won (455 million U.S. dollars) in the first quarter after posting a net loss of 3.2 trillion won in 2011.

韓国知識経済省は先週、月曜からの韓国電力による電気料金4.9%値上げの申請を許可した。

産業用電気料金は6%上昇で、これはエネルギー効率向上が必要となる水準である。既に、2011年8月に6.1%、2011年12月に6.5%上昇している。

韓国電力による電気料金値上げは、産業需要家への電力供給による巨大損失によるものである。韓国電力は第一四半期に5130億ウォン(4億5500万ドル)の純損失を出している。また2011年には3兆2000億ウォンの損失を出している。

[ Electricity burden to impact S. Korean Hyundai Steel- Moody's (2012/08/09) on Equities (Xinhua via COMTEX) ]
もちろん、未だ低水準とはいえ、値上げされれば、鉄鋼産業などに打撃となる。
South Korea's second-largest steelmaker Hyundai Steel will be hit hardest by the country's electricity tariff hike as the company depends heavily on electric arc furnace to produce steel products, global rating agency Moody' s said Thursday.

"Electric arc furnace-based steel producers pay about 7 percent for electricity in their cost of goods. Among our rated Korean corporate, Hyundai Steel will be hardest hit by the higher costs," Chris Park, a senior credit officer at Moody's in Hong Kong, said in a report.

[ Electricity burden to impact S. Korean Hyundai Steel- Moody's (2012/08/09) on Equities (Xinhua via COMTEX) ]


  • 最終更新:2012-10-02 03:29:15

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